2021/04/12
現場の作業や工事を行っているときには、様々な機器を利用するためにケーブルを伸ばすことがあります。ケーブルを繋げることによって、業務効率を向上させられる機器を利用できたり、環境の改善を期待できる状況を作ることができるからです。しかし、利用する環境によっては、こういったことを行うことによってケーブルそのものが劣化してしまう可能性があることに注意をしなくてはいけません。特に問題になるのが、降雪が多い地域で利用する機会が多い場合です。
降雪地域は、他の場所と比較して周辺環境で利用されていないある成分が使われていることが多いです。これを、塩化カルシウムといいます。塩化カルシウムによって発生するトラブルのことを塩害といい、これは人工的な化学物質で作られた製品に対して、最も大きな影響を与えるものの1つであると考えられています。降雪地域でこのようなトラブルが生じやすいのは、実はその地域で利用されることが多い凍結防止剤に秘密があります。
凍結防止剤の中には、塩化カルシウムを主成分としているものが非常に多く、その影響でその成分に弱いケーブルが悪影響を受けて、劣化を加速させてしまうというトラブルがあります。そのため、特に雪が良く降ったり凍結が生じやすい地域では、凍結防止剤に含まれている塩化カルシウムに強いケーブルを利用しなくてはいけません。現実的にも、このような製品はすでに開発されているため必ずそれを選択する必要があります。