ケーブルの塩化カルシウム対策

ご自宅やオフィスでは、実に様々な用途でケーブルが使われています。例えばパソコンに繋いだものは、様々なネットワークを構築していますし、光ファイバーに用いられるものはインターネット回線を構築します。ケーブルテレビのケーブル配線は、ケーブルテレビの電波を受信し私たちが専門放送を見ることができるようになります。このように私たちの生活を豊かなものにしてくれています。

一般的にこれら配線は、屋内で使用している分には、よほどの物理的な圧力や高温高熱化など、極端に劣悪な状態や環境にならなければ劣化したり破損したりすることはありません。経年劣化するにしても、相当の年月が経過しなければ起こりえません。ですが、屋外であれば別です。特に、北陸地方や東北地方あるいは北海道などの雪の降る地方では特に注意が必要です。

何故これら地方が注意が必要かと言いますと、これら地方は雪がかなり多く降り、そのため積雪し交通に支障をきたしたり、駐車場や道路に積もり生活に支障をきたします。そのため、物理的に除雪をしたり融雪剤をまいて雪や氷を溶かすことをします。この融雪剤は一般的に塩化ナトリウムや塩化カルシウムが成分として配合されています。この塩化カルシウムが厄介で、塩化カルシウムの成分が一般的な配線の成分と反応し、結果として劣化や破損を引き起こしてしまうのです。

そのため、こういった雪の降る地方のケーブルは、耐塩化カルシウムとしてコーティングされたものを使用することで対策を立てているのです。