2021/04/12
ケーブルや配線をまとめることができる結束バンドがここまで普及したのは、ロック機構を備えているからです。従来使われてきた一般的なバンドは、結ぶ際に自分で指先でねじる必要がありました。もちろんそれでも問題はないのですが、しっかりとケーブルをしばるには力が足りません。あまりにも力を加えすぎるとバンド自体が切れてしまうこともあり、弱かったのも事実です。
一方、新しく登場した結束バンドはロック機構を備えており、小さく開いた穴に先端を通すだけで強力に配線をまとめることができます。力を入れても切れてしまうことはありませんし、しっかりとまとめることができるので場所をとらないというメリットもあります。結束バンドのロック機構は、一度穴に通すと外れることはありません。これは逆方向には抜けないように設計されているためで、他のバンドが時間が経つにつれて少しずつ緩んでしまうのに対し、長期間にわたって強い力でまとめることができるという特徴を備えています。
こうした優れた機能が多くの現場で使われるようになった理由と言えるでしょう。逆方向に抜くことができない結束バンドのロックは、場合によってはデメリットとも考えられてきました。そこで最近は設計を改良して、外すことができる製品も発売されています。指先で押すだけで簡単に外すことができるので使い方も難しくなく、それでいながら十分な力でしばることができるので本来の機能も失っていません。
多少価格は高くなっているものの、外すことができるという機能に魅力を感じるのであればそちらを使うのも良いでしょう。