2021/04/12
電気器具や配電盤のメンテナンスを行う際に非常に重要な役割を担うのが「丸札」です。丸札はケーブルを識別する際に使用する結束バンドであり、一般的な結束バンドが複数のケーブルをまとめることを目的として使用されているのに対して、丸札は必要事項を記入することができるスペースがあるので、ケーブルごとに必要事項を記入しておくことによって出入力機器の名称や番号、施工年月日などを簡単に把握することが出来ます。丸札に記入する番号は、ケーブルの両端に取り付けることによって、作業用の目安として利用することが出来ます。ただし出入力機器に関しては略称となるので、それぞれの略称を理解しておく必要があり、施工年月日は設備の経年劣化の判断基準にも繋がるので記入した時のインクが薄くならないように配慮する必要があります。
そして丸札を取り付ける際には硬く結びすぎてしまうと、後で解くときに非常に大変なので作業の遅れに繋がる恐れがあるため注意しましょう。この札には専用の結び方が決められており、ゆるめやすい方法から固結びまで色々考案されているので、使用する現場に合わせて結び方を使い分けることでスムーズに作業を行うことが可能になります。また記入スペースは現場に行ってから記入する方法もありますが、事前に準備をしておくと取り付けが非常に簡単なのでおすすめします。インクの薄れが不安という場合には、パソコンで文字入力を行いプリンターで印刷を行う方法を利用すれば、時間経過によるインクの薄れの心配がありません。