2021/04/12
紫外線は長期間にわたって浴びることは人間にとって有害なことですが、ケーブル類も同様に劣化させるものであるため注意が必要です。屋内に設置しているものであれば紫外線の影響はそれほど考慮する必要はありませんが、屋外に設置する場合には必ず対策を行わなければなりません。紫外線を長く浴びることによって発生する劣化リスクとしては、ケーブルの中心にある金属線を追う被膜が硬化してしまうことで、これによって柔軟性が失われひび割れが発生し最終的には完全に露出してしまうものです。実際に露出に至るまでというのは非常に長い時間がかかりますが、それ以前にひび割れして雨水などが染み込むようになると、金属を腐食させてしまうことになりそれが性能を下げることになりますし最悪の場合には断線してしまいます。
さまざまな種類のケーブルを紫外線から守る方法としては、より皮膜を厚くしたものが一般的に使われますし、また紫外線に対して強い素材を使うことによってその劣化速度を緩やかにすることができます。完全に防ぐということは難しいものですが、地下に敷設したりまた保護するためのパイプの中を通すと言った方法によって、劣化を避けることができるものです。これらの工夫を行えば長期間にわたって安定して使うことができるようになりますが、密閉された空間の場合には雨水が浸入してくる場合も想定されますから、それらを考慮してケーブルを保護しなければなりません。