2021/04/12
複数あるケーブルをまとめることを可能にするのが、結束バンドです。ケーブルタイや結束体とも呼ばれています。一般的な結束バンドの作りは、片方にロックするための部品がついており、反対側に通すことでロックされるというものです。簡単な動作で結束を可能にすることから、さまざまな場面で広く使われています。
結束バンドの力は強く、基本的に一度取り付けたものは外すことが出来ません。ケーブルをまとめるだけではなく、配線の識別やねじ止めとしても利用されています。使用する素材によっては、屋外や地下といった場所での使用も可能となるため、安心して活用することが出来るのです。結束バンドは主にナイロンを素材としています。
耐久性と柔軟性を備えたナイロンは、強度も高く耐候性にも優れているのです。ケーブルは繊細ですから、それらを保護しまとめるために最適な素材が使用されています。ポリプロピレンは、ナイロンよりも強い強度と耐熱性があり、酸やアルカリ性にも強いものです。そのため、より過酷な環境でも結束バンドとして機能します。
フッ素樹脂といった物質も使用されており、これも非常に丈夫です。反対に優しく保護し、やわらかさを発揮するのはエストラマーという物質で、ケーブル破損によるデータ破損を防ぐことを可能としました。配管の固定や機械の補修のためには、ステンレスのバンドが使用されています。複数のバンドが用意されているので、適材適所で使用することが可能です。